クレアブログ

【院長ブログ】SDMAって

こんにちは、クレア動物病院の田中です。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨年、小原がダウンジャケットを買いました。おかげで今年は全く寒くないらしく、幸せそうに冬を過ごしています(笑)。

さて本日のテーマはSDMAという血液検査の項目についてです。
あまり聞きなれない項目かもしれませんが、腎臓の評価をするマーカーです。

今まではCREやBUNやIPなどが腎臓の評価のマーカーとして使われていましたが、
数年前からSDMAがより早期の段階で腎不全の状況を把握できるマーカーとして使われるようになってきました。
当院でも1年程前から院内でSDMAを測定できる機械を導入しました。

正直なところ、やはりCREに比べるとかなり早期の腎不全を捕まえられるマーカーとの認識を持っています。
世界的な慢性腎臓病の分類であるIRIS分類では、
主にCREとIPが使用されていましたが、最近ではSDMAが追加されてきています。
当院でも多飲多尿(水を飲む量が多くて、おしっこの量も多い)の症状があり、
血液検査ではCREは正常なのにSDMAは高いという子が多数います。
このことから、SDMAは腎不全の初期の段階を捉えるにはとても優れたマーカーと思っています。
多飲多尿の症状や腎不全が気になる方は、一言お声掛けいただければ
今年の春のフィラリアの血液検査の時にSDMAを同時に測定できます。
正直、SDMAはお勧めです。
小原の寒さ対策と同じで、少し進んだ検査で心の安定が得られるお話でした。

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