【院長ブログ】サンピリョウロン
少し暖かくなってきましたね。
私にとっては通勤の道を歩くのも気持ちがよく、桜が待ち遠しい季節です。
ですが、花粉症で辛そうにしているスタッフを見ると、
同じ現象でも人それぞれに感じ方が違うのだなと実感しました。
我々のチームの仕事も、少し似たような部分があるなと感じています。
今までもお伝えしてきたように、我々は色々な病気と向き合ってきました。
時には命がけの病気と向き合い、残念なことに亡くなってしまうこともあります。
リスクと向き合うということは、治療が功を奏して元気になってくれることもあれば、
力を尽くしても不幸にも亡くなってしまうこともあるということです。
その時、オーナーさんの感じ方は多様です。勿論、治療が功を奏したときは非常に感謝していただけます。
そんな時は我々もとてもうれしい気分になります。
一方で治療の甲斐無く亡くなった時でも、多くの方に感謝していただいています。
こんな時は亡くなったことは悲しいですが、ありがたい気持ちになり努力が救われます。
ただ、時には納得を頂けずにつらい思いをされる方がおられるのも事実です。
我々にとって、これは非常に辛いことです。それでも納得いただけるように努力すべきであり、
今後も色々な感情や意見に向き合いながら病気と戦っていくのかなと思っています。
ネットでも多くのポジティブな書き込みや口コミを頂くこともあれば、
時には厳しいご意見を頂くこともありますが、我々が目指す病院は、その賛否両論の意見を頂ける病院です。
賛否両論が無いということは、ある種命がけでない軽度の病気に対して
無難な治療しかしていないことと同義だと思っていますし、
命がけの厳しい病気と向き合っていないということかと思っています。
重度の病気と向き合わずに、リスクを負うことなく大きな病院を紹介するだけの
病院にはなりたくないと思っています。
勿論、軽い病気を馬鹿にするわけではありませんし、軽い病気にも本気で向き合っています。
我々は今後も、難しい病気を含む全ての病気に本気で向き合いながら、
リスクを背負っても自分たちが正しいと思う治療を行っていけたらと思います。
ネガティブなご意見を恐れて、自分たちが正しいと思う治療を行えないのは、
我々が求める医療とは違うと思います。
勿論、オーナーさんに納得していただけるように努力することは怠らず、
これからも賛否両論を頂けるようなチームであろうと思いますし、恐れず進んでいきたいと思います。