クレアブログ

【院長ブログ】僕が思う、輸血できる病院を維持する大変さ


当院は供血犬を3頭育てています。あいちゃんと、はるちゃんと、のあちゃんという名前です。
彼らの頑張りによって、多くの命が救われてきました。もちろん、輸血したにも関わらず、病気に勝てずに亡くなってしまう子もいますが、
それでもオーナーさんの納得が得られることが多いです。やはり輸血は重要な治療の1つの手段なんだなぁと痛感することが多いです。
輸血を実施したいと、遠方からネットで検索されて当院にお越しになられるオーナーさんも多くおられます。

では、なぜ輸血をできる病院が少ないのでしょうか?
私が考える動物の治療において輸血ができにくい理由は、やはり供血犬の管理だと思います。
人間の輸血のように血液バッグのストックが、電話1本で届くというようなシステムは犬にはありません。

ではどうしているかというと、必要な時に必要な量を供血犬から採血して輸血に使っているのです。
つまり、いつでも採血できるように、採血中に動かないように教育しながら、健康を維持して育てる必要があるのです。
休診日を含めて365日毎日世話が必要ですし、7、8才になって供血犬を引退した後も世話は続いていきます。
一概に世話といっても、排泄や食事の世話だけでなく、しつけや、ドッグランで3頭で遊ばせたり、散歩したりと盛りだくさんです。
ちなみに、おやつは手作り無添加のレバーやイワシの乾燥したものです。
また健康を維持するには、ワクチンやフィラリアやノミダニの予防薬はもちろん、病気の時には治療が必要ですし、
老後は最後まで気持ちよく過ごせるように世話や治療をしてあげる必要があるのです。
これには、スタッフの多大な労力と、多くの費用が必要となります。これが輸血のできる病院が非常に少ない理由だと考えます。

ただ我々のチームは、やはり1頭でも多くの動物を助けたいと考え、供血犬を3頭飼育しています。
当院で輸血が必要になる子だけでなく、最近では供血が必要な子を他の動物病院さんからご紹介いただくことも増えてきました。
また、輸血が必要とかかりつけの動物病院から言われ、ネットでオーナーさんがご自分で見つけられて、直接来ていただくことも増えてきました。
一般的には輸血できる病院をオーナーさんご自身で探すことになることが多いようです。
なるべく多くの動物を助ける為に、今後も供血犬を健康に楽しく育てていければと思います。
ここからは、引退する供血犬も出てきますが、最後まで幸せに暮らせるようにしてあげたいと思っています。

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