【院長ブログ】暑い・・・
みなさま、お元気でしょうか?スタッフは約1名を除いて、おおむね元気に暮らしています。
約1名とは小原君で、数年ぶりに熱中症のような症状になってしまいました。
数日間調子が悪かったのですが、その後は復活し元気にしています。
年々暑さが厳しくなっていますので、普通に生活するだけでも熱中症のリスクが上がってきましたね。
自分の身は自分でしっかりと管理しないとだめですね。
残暑が厳しいですから、皆様も十分にお気を付けください。
供血犬たちは、1日中クーラーの効いた部屋で心地よく暮らしています。少しうらやましい環境です。
さて本日のお話は、胆嚢粘液嚢腫で胆嚢の摘出を行って、元気になってくれた子の話です。
名前はモカちゃんという10才4か月のポメラニアンの女の子です。
数年前には免疫介在性血小板減少症という、
命の危険の高い重病を乗り越えてくれた(今は完全に治っている状態です)子です。
今回の最初の症状は、食欲と元気がなく、尿の色がオレンジ色とのことでした。
血液検査では肝臓の数値の上昇と、いわゆる黄疸の指標であるBILLが9.5(正常値は0.1-0.5)と
非常に高値になっていました。このBILLの上昇により尿の色がオレンジ色になっていたのです。
エコー検査では胆嚢内に粘液嚢腫のような所見が認められました。
粘液嚢腫とは、本来はオリーブオイル様の色でかつサラサラ感の液体で
ある胆汁(肝臓で作られる消化酵素で胆管を通過して、胆嚢にたまる)が、
胆嚢内でゼリー状に固まる病気のことです。
この固まった物体の一部が流れて胆管という胆汁の通り道に詰まって胆汁がうまく流れなくなったり、
胆嚢の中で炎症を起こしたりして、食欲や元気が無くなったり嘔吐が出たりといった症状が出てきます。
モカちゃんも数日は内科的な治療を行ったのですが、あまり治療で改善しなかったことから、
オーナーさんと協議し胆嚢の摘出を実施することになりました。
手術時には胆嚢の摘出と同時に胆管に閉塞が無いかも確認しました。
術後にBILLが数日間下がらずに少しハラハラした時期がありましたが、
数日後からBILLが低下し始め徐々に元気になってきてくれました。
先日の再診ではすっかり元気になっており、食欲も良好で体重も増えていました。
オーナーさんも非常に喜んでくださっていて、
勇気を出して手術をさせていただいた甲斐があったなと思いました。
そして何よりも、尿の色の変化といった小さな変化を見逃さなかった
オーナー様はすごいなと心から感心しました。
手術や入院の決断は、オーナー様にとって非常に重い決断になると思いますが、
その重い決断にこたえられるようにこれからも我々のチームは頑張っていくつもりです。
雨にも負けず、夏の暑さにも負けないような強い体を持ちたいですね・・・。頑張ります(笑)。



