【院長ブログ】僕のモヤモヤ
お盆を過ぎましたが、暑い日が続きますね。今年の梅雨は雨が少なく少し心配でしたが、
お盆の前半に雨が降ってくれたので安心しました。
水不足でまた去年のようにお米が無いという状態が続くのも困った話です。
ただ、今回の豪雨でお亡くなりになられた方もおられましたので、純粋に喜びにくい話でもあります。
僕は幼かったころは30度という温度はかなり暑いイメージだったように思います。
それが年を追うごとに最高気温が35度になり、今や40度まで上がってしまいました。
僕が生きているこの数十年の間でこんなに劇的な温度上昇が起こっていることに少し困惑します。
これから50年後の世界は、農作物が正常に育ち食料が行き届くのか、
そもそも人間が住めるのかなど、杞憂かもしれないことを考える機会が増えてしまいました。
さて本日の話題は、題名にもあるようにいつもモヤモヤしながら手術し、
結果はすっきりのお話です。何の話かというと、胆嚢に生じる胆嚢粘液嚢腫という病気についてです。
胆嚢は肝臓で作られた胆汁という消化酵素を貯めておく場所です。
この胆嚢の中で年齢とともに胆汁が流れにくくなり、液状(オリーブオイル状)の
胆汁がノリの佃煮状やゼリー状になる病気です。
この病気では、食欲不振や嘔吐や元気が無いなどの症状が現れます。
ただ、このような症状は胃腸炎など他の多くの病気でもみられる症状ですので、
胆嚢粘液嚢腫の診断の根拠にはなりません。
ではどのように診断するかというと、血液検査では肝臓の数値の上昇を認めることや、
エコー検査で胆嚢の中身に白色の模様があること(本来は黒一色)で診断します。
ただ、そもそも胆嚢の変化は時間をかけて起こるものですので、
今の食欲不振や元気が無いことが本当に胆嚢粘液嚢腫に起因するのかの確信が持ちにくい病気です。
なので、ほぼ胆嚢粘液嚢腫で間違いないだろうけど…と思いながら、
正直にオーナー様と協議してオペを行っています。
今回は央次郎ちゃんというワンちゃんを手術させていただきました。
血液検査で肝臓の数値が上昇しており食欲が無いとのことでした。
近くの病院様で当院をご紹介頂き、当院で診察と手術を行うことになりました。
今回も食意欲不振の原因が本当に胆嚢粘液嚢腫によるものか若干の不安を抱えながら手術を行いました。
術後の病理検査では、やはり胆嚢粘液嚢腫と考えてよいとのことでした。
手術も無事に終わり、次の日から食欲全開で元気にしてくれていました。
その後10日程して抜糸をしましたが、食欲も元気も問題ないとのことでした。
央次郎ちゃんもそうですが、ありがたいことにセカンドピニオンや他の病院さんからのご紹介も多いです。
そのようなオーナー様の多くは、その後もワクチンなどは近くのかかりつけ病院に行かれ、
深刻な病気の時は当院に来られます。
当院はそのように便利に使ってもらえればいいと考えていますし、
なによりオーナー様にとって利便性の良い病院でありたいと思っています。
お困りごとがあるときは、お気軽にご相談くださいね。


