クレアブログ

時々聞かれます・・・

まだまだ暑い日が続きますね。
夜に虫の声を聴いて少し秋を感じますが、やっぱり暑くてまだまだ秋には程遠いような。
そんな中でもスタッフは元気に頑張っています。
あいちゃんは少し足腰が弱くなってきていますが、食欲はもりもりです。
何歳まで生きてくれるのか想像できません。嬉しいことですね。

今回は、時々聞かれる内容にお答えしようと思います。
時々(年に1回程)手術の話になった時に、先生が手術をしてくれるんですかと聞かれることがあります。
噂で、当院の手術は昼に大きな病院に連れて行って手術をしてもらっているという話があるそうです。
これは完全に間違いです(笑)。

僕の学生時代の研究室は外科教室ですし、外科がやりたくて獣医になったぐらいです。
僕自身は職人肌の人間ですし、自分への挑戦という意味で、外科は好きです。
外科は究極的に自分と向き合うことになりますし、弱い自分といかに向き合うか問われます。
勿論、内科でも弱い自分と向き合うことは求められますが、外科はそれに加えて瞬時の判断も必要になりますので、
よりストイックな気がします。
また、お預かりした以上、自分達で麻酔を管理することも大切にしていますので、
その点も自分たちで手術を行いたい理由です。
勿論、我々の麻酔が完璧とは思っていませんが、色々な症例に合わせたきちんとした麻酔管理を行っている自信はあります。
以上のような、こんなにチャレンジングな仕事を自分でしないなんてことはありません。

ただ、設備の関係で出来ない手術(1年に1件以下)や、
CTやMRI等の検査に関しては大きな病院にお願いすることになります。
おそらく、この情報が混ざってしまったのかと思っています。

因みに先日は上腕骨(腕の骨)骨折の手術を行いました。
ホープちゃんという7カ月のトイプードルの男の子です。ソファーから飛び降りた時に、変な着地の仕方になったらしく、
その後、前足を使わなくなったようです。他院でのレントゲン検査で上腕骨の骨折が判明したそうです。
一般的には前足は橈尺骨(手首付近の骨)が折れやすいのですが、珍しく上腕骨が折れてしまったようです。

当院としては、なるべく早く手術をしてあげたかったので、次の日に骨折の手術を行うことになりました。
骨折は1か所でぽっきりと折れているわけではなく、何個かのパーツに折れていました(複雑骨折)。


なかなか難易度の高い手術でした。幸い手術は無事に終わり、先日の再診では普通に走り回っていました。
外科医のさがで、やはり難易度の高い手術は嫌ですしストレスを感じますが、
一方でいい仕事をしなければ(完璧な手術をしたい)と気持ちがたかぶる自分もいました。
手術前にどのように手術を行うか死ぬほど作戦を練ります。このひたすら考えるという作業がやはり楽しいのです。
この作戦をきっちりしないと、やはり手術は上手くいかないように思います。
つまり手術は術前計画で、成否がほぼ決まると思っています。

お判りいただけましたか、やはり僕は生粋の外科医なんです、きっと(笑)。

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